京都市 市議会議員 日置 文章

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ゾーン規制による、歩いて楽しい都心づくり

地球温暖化防止にとって、自動車交通の抑制は避けては通れない大きな課題ですが、京都の都心でも、今後、産業構造の変革により衰退しつつある経済機能に替わって、生活の場、楽しみの場、賑わいの場、そして観光の場としての機能を活性化させるため、自動車交通を規制して安心して歩ける街にすることが重要となります。そこで、都心において、一定区域への自動車の乗り入れを抑制するゾーン規制を導入し、歩いて楽しい都心づくりを行います。

主な取組み

1.土日は毎週お祭り空間

毎年、祇園祭の山鉾が建つ1週間は都心の主要部では、まさにゾーン規制といってもよいほどの大幅な交通規制が行われ、歩いて楽しいお祭り空間が出現しながら、それでいて日常の業務も行われるという祭りと業務が共存する素晴らしい取組みが行われています。

そこで、毎週土曜と日曜に、こうした規制を都心の主要部で実施することにより、都心を市民や観光客のお祭り空間として変身させます。

2.都心の乗換えフリー化による鉄道利便性の向上

都心への自動車乗り入れを規制するからには、自動車でなくても都心へ便利に来られるような交通機関を用意する必要があります。幸い、京都の都心には地下鉄や私鉄がほぼ1キロメートル間隔という高密度に整備されています。そこで、四条烏丸、四条河原町、四条京阪、三条京阪、烏丸御池で囲まれるエリア内での鉄道相互の乗換えをフリーにすることにより、鉄道による都心アクセスの利便性を向上させ自動車利用からの交通手段転換を促進します。

歩いて楽しい観光都市宣言

もともと京都観光の魅力は、単に有名な社寺やその他の施設を拝観するだけでなく、それらの周辺を散策するところにも大きなウエイトが有ります。このため、観光客による自動車公害の問題は、周辺地域の人々にとっての生活問題であると同時に、観光客にとっても大きな障害となる問題です。

そこで、観光地周辺の渋滞問題を解決するとともに、あわせて京都観光の魅力アップをはかるため、自動車交通に煩わされることのない歩いて楽しい観光地づくりを進めます。

主な取組み

1.ゾーン規制による散策観光地の整備

各観光地において、一定区域への自動車の乗り入れを抑制するゾーン規制を導入し歩いて楽しい散策観光地づくりを行います。例えば嵐山なら、渡月橋付近から嵯峨野大覚寺周辺までを歩行者・自転車専用ゾーンとして、許可証を有する地元住民以外の自動車の進入を禁止します。

2.地下鉄を軸に歩いて楽しい観光ルートを整備

地下鉄東西線の西伸による京福嵐山線との接続により、京都市内の東西南北ほぼ全ての方面が地下鉄を軸に結ばれることになります。そこで、地下鉄の最寄駅から観光地までの散策道路を整備し公共交通機関だけで全ての観光地を歩いて回れる観光ルートを整備します。

3.歩いて楽しい観光都市宣言

その上で京都が、歩いて楽しい観光都市づくりをしていることを全国に宣言することにより、京都観光の魅力アップをアピールするとともに、言外に、自動車での観光が困難であることを訴えます。

軽快サイクル都市づくり

自らの力だけが頼りの自転車は、肉体的にも精神的にも健康的な乗り物であるばかりでなく、地球温暖化防止に大きな効果が期待できる乗り物でもあります。そこで、自転車を気軽に楽しめるサイクル都市づくりを進めます。

主な取組み

1.集客施設における駐輪場整備の促進

京都では、自転車を利用する場合安心して駐輪できる場所を見つけるのに大変な苦労を要します。

現在地下鉄等の鉄道駅では交通事業者や京都市によって駐輪場の整備が進められていますが、商店街や中小規模の商業施設では整備が不十分なため、放置による通行障害や景観阻害の問題を引き起こすとともに、自転車の利用を躊躇させる原因ともなっています。そこで、自転車利用を促進するための対策として、商業施設等の集客施設に対して駐輪場の付置を義務づける制度を強化します。また、そうした制度の基準に該当しない小規模商店については、商店街としての整備に対して京都市が助成することにより整備を促進します。

2.幹線道路に自転車走行空間を確保

自転車の利用を促進するには、駐輪場の整備とともに自転車道を整備することも必要です。京都の場合、細街路の走行はともかく、幹線道路での走行に大きな危険が伴います。そこで、自転車の安全走行をはかるため、幹線道路では可能な限り歩道を拡幅して自転車走行空間の確保に努めます。

3.自転車利用によるCO2削減分を減税

通勤等に自転車を利用することは、自動車やバスなどの利用に比べて地球温暖化の原因となるCO2排出量の削減に貢献することになります。そこで、通勤での自転車利用に対しては、地球温暖化防止対策市民会議がCO2削減量を算定し、その買い上げ分を市民税の減税として還元することにより自転車利用の促進をはかります。

ハイ・モビリティ都市づくり

公共交通機関の役割は、今後、地球温暖化の進展や高齢化による交通弱者の増大につれて、ますます大きなものとなっていきます。そこで、こうした期待に応えるために、既存の鉄道やバスはもちろんのことLRTなどの新しい交通システムを加え、公共交通機関を安くて便利な交通システムとして再構築することにより、誰でもが気軽に出かけられるようなモビリティに優れた都市づくりを行います。

主な取組み

1.LRTによる地下鉄網の補完

現在整備が進められている地下鉄が京都の公共交通機関の背骨となるには、少なくとも烏丸線の竹田以南と東西線の天神川以西の延伸が必要ですが、国・地方とも財政が厳しい中、その実現は困難といっても過言ではありません。そこで、地下鉄に比べて事業費がかなり安価とされるLRTなどの新しい交通システムでこれらを補完します。また、地下鉄は無理だが何らかの幹線的交通機関が必要とされる路線についても、LRTを含む新しい交通システムの整備を考えます。

2.鉄道相互乗換え制度の改善

先に、都心での鉄道乗換えをフリーにすることで鉄道利用の促進をはかれるとしたように、もともと京都の鉄道網は個々の路線としては整備されていますが、経営主体が異なるため乗り換えるたびに料金が加算されこの結果、折角の鉄道網が面的に機能することを妨げています。そこで、異なる事業路線間での乗換えでも同一事業路線として料金計算されるよう運賃制度を改善することによって鉄道間の乗換えを促進し、もって公共交通網としての鉄道利便性の向上をはかります。

3.地域の足としてのコミュニティバスの支援

公共交通機関は最終的にはきめ細かなサービスが必要となりますが、こうしたサービスに地下鉄やLRTで対応することはできません。そこで、一定の区域をきめ細かく巡回して地域の足となるコミュニティバス事業を支援するための制度を創設します。