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まちづくり市民による都市づくり

日本では、戦後、一貫して地価が上がり続けたことから、とりあえず土地を所有していれば資産は増大するとして、建物や環境については何も考えないことが当たり前となっていました。しかし、バブル経済の崩壊後、地価は下がったままですが、本来、日本の土地は余っているため、今後も地価の上昇は期待できません。そうなると、日本でも欧米と同様、資産保全のために、住民自らが建物の形態や地域の環境整備を本気で考えることが必要になってきます。そこで、今後のまちづくりは地域住民が自ら行うものとして、行政は、そうした行動を積極的に展開する「まちづくり市民」を側面から支援することとします。

主な取組み

1.都心再生プロジェクト公募制度の創設

今後のまちづくりは地域住民が自ら行うものであるとはいえ、都心の場合、そうした気運が盛り上がる前に貴重な街並みが消滅してしまう恐れがあります。そこで、都心において、町家の活用や遊休土地の活用を考えている物件を一般から公募し、これを対象に、町家の保全活用や、あるいは京都の新しい街並みを形成するための事業プランを広く民間の事業者から公募することにより都心再生の英知を集め、あわせてまちづくり気運の盛り上げをはかります。

2.まちづくり提案制度の創設

国及び地方の財政事情が厳しさを増す中今後は、都市基盤整備の事業個所も限られたものになっていくことは明らかですが、そうなれば事業個所の選定には今以上の客観性が必要となります。そこで、今後は、まちづくりは住民が自ら行うものであるという原則に基づき、都市基盤整備に役立つまちづくりプランが地域住民から提案された個所を優先的に整備する制度を創設することにより、事業個所選定の客観性を担保するとともに、住民の自発的なまちづくりを支援します。

地域シンボルロードによるまちづくり

歩いて楽しいまちづくりを実現させるためには、まずは、歩いて楽しい道を一つでも多く実現させることが大切です。そこで、地域のシンボルとなる道路を歩いて楽しい道として整備する地域シンボルロード事業を創設し、これを軸にそうした道をネットワークさせながら、やがては地域全体を歩いて楽しい街に変身させます。

主な取組み

1.河原町通と四条通をトランジットモールに

都心を歩いて楽しい街にする第一歩として現在は、歩行者が狭い歩道で窮屈な思いを余儀なくされている河原町通と四条通を都心のシンボルロードにふさわしい道路とするため、これをバスとタクシーだけが、通行できるトランジットモールに改造し広い歩道を歩行者がゆったりと楽しく歩ける道とします。

2.地域のシンボルとなる散策道路の整備

各地域には、歴史的な道、街並みの美しい道、多くの住民が散歩をする道などそれぞれにシンボルとなる道が存在しています。それらを例えわずかの区間でも、自動車交通を抑制して歩行者が安心して歩ける散策道路として整備することによって、歩いて楽しい道づくり、ひいては歩いて楽しい地域づくりのキッカケとします。